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町かど博物館の特別企画展
「消えた郷土の産業和瓦と生き継ぐ伝統工芸鬼瓦展」が行われています


 内部まちかど博物館では小古曾町の横山さんが30年にわたり県内の寺院の鬼瓦を撮りためてきた写真と一緒に、内部地区にもあった和瓦製造の歴史と鬼瓦関連資料を集めて展示しています。

 新聞でも報道され(中日新聞、伊勢新聞)、地元や近郊からまた街道歩きなどたくさんの人が訪れて、2mを超す鬼瓦の原寸型紙や庭に置かれた大きな鬼瓦、表情豊かな鬼瓦の写真を興味深げに見ていました。

 この企画は横山さんが30年にわたって撮影した県内寺院の鬼瓦の写真の提供を受け、運営委員で展示の検討を進めた結果、むかし内部にも瓦屋さんがあったことから郷土の瓦産業の歴史の発掘と、瓦の製造方法などの資料を組み合わせて展示することにしたものです。
 展示に当たっては寺院の鬼瓦写真については横山さんから、内部の瓦産業については古市場で昭和50年代まで瓦の製造を行っていた古市さんから鏝(こて)などの道具の提供、瓦と鬼瓦については県内唯一の鬼瓦メーカー西山町の「佐竹製鬼所」から製造方法についての資料や写真やビデオ資料の提供を受けました。

 

当街道歩きの途中立ち寄った大阪からの
グループも興味深気に見ていました
横山さんが撮影した寺院の鬼瓦写真
一つずつ表情が違っています
旧内部村役場の玄関棟についていた鬼瓦 
裏には古市瓦屋さん製造と記されています

 また町かど博物館で体験講座として期間中に「燻し焼き瓦工法で小学校校章作り」のイベントも計画しています。12月6日には親子ずれが訪れて古市さんの指導を受けながら粘土を型枠に押し込んで校章模型作りに取り組んでいました。型の製作や粘土材料、焼き上げは佐竹製鬼所さんの協力により行っています。 体験講座の案内はセンターお知らせ11月20日号にあります。

石膏で作った校章の型と粘土 型に雲母の粉をまぶし、空気が残らないよう
粘土を押し込みます
できた校章と焼きあがった製品
炉で焼くとこんなに縮みます



 12月7日付けの朝日新聞に佐竹製鬼所の瓦製法で作った「鬼に金棒」の記事が出ていましたのて紹介します。













(2009年12月7日 うつべ町かど博物館より情報提供がありました)

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