平成14年から行われてきている内部地区社会福祉協議会主催の「内部川水性生物の生息調査」が今年も8月9日(土)9時から13時まで行われました。 川の中にはたくさんの生き物が住んでいますが、特に川底に住んでいる生き物は過去から現在までの長い時間の水質に合わせて住みつき生活しているものです。したがってどのような生き物が住んでいるかを調べることによってその地点の水質の程度を知ることができます。 内部川にはたくさんの水性生物が住んでおり、サワガニやトビゲラ、カワニナ、スジエビ、ヒラタカゲロウなど普段あまり見たことのない生き物がいます。その種類を調べることにより水の汚れの程度をはかることができます。 今回の参加は小中学生とその保護者74名。調査の指導をしてくださるのは小林さん、竹内さん、横関さん、それと調査の道具は四日市市環境学習センターからお借りしました。 最初にセンターで「よんかんセンター」作成の水性生物の調べ方についてビデオで勉強をした後12の班に分かれ、班ごとに調査の七つ道具、タモ、シャーレ、スポイド、バケツ、ザル、トレー、虫メガネを持って調査個所の矢矧橋約50m上流へ移動しました。 調査地点でまず場所の記録を取ります。天候は晴れ、川幅21m、水深10~15cm、水の流れふつう(浮きを流して測り1秒間に23cm)、川底の状態ヌルヌル、水温27℃。 さていよいよ採集開始、タモを川底につけて上流側から足で川底を擦りながら追い込むと小さな魚や生物が入っています。川底の石を取って裏返して見ると小さな卵が産み付けられていたり生き物がうごめいています。初めての人が多く最初は慣れない動きでしたが、次第に親も子も一緒になって熱中してバケツに入れていました。約30分の採集の後、獲った生き物の名前と数を記録しました。 センターに帰ってから全体の結果を集約したところ 、 きれいな水に住む指標生物 0 少し汚い水に住む指標生物 4種類(数が一番多い) 汚い水に住む指標生物 1種類 大変汚い水に住む指標生物 2種類 指標生物以外にも15種類の生き物が確認され、総合判定は「少し汚いところ」、去年との比較で生き物の種類が減っているということなりました。 このあとは婦人会が朝から準備してくれたカレーの昼食をいただいて、夏休みの1日、勉強を兼ねた水遊びで楽しく過ごしました。 ((2008年8月9日社協広報部が取材しました)
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