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本当にあった戦争の話・・・その時内部の町は
一面の焼け野原となった四日市市街地
 8月4日(月)13時から2時間「夏休み子ども講座第2弾」が内部地区市民センターで開かれ小学生とその保護者40名が今は遠い昔となった太平洋戦争の勉強をしました。
(右の写真は一面の焼け野原となった四日市市街)

  これは内部地区市民センターが夏休み子ども教室の目玉として企画したもので、内部地区に起こった戦争中および戦後の悲惨な実態を現代の子供たちに知ってもらい、今の日本が平和であることの意味を考え理解してもらうことを願って開催されました。


  会場となった市民センター2階会議室には「四日市市博物館」からお借りした戦争に関する数々の品と、「うつべ町かど博物館」から持ち込んだ蓄音機や昔の教科書などや地区の写真が展示されていて、その中で4部構成からなる講座が行われました。

  最初に、学校の教科書でも習っている戦争中の東京近郊の田舎町に住む家族の生活と運命を描いた16mmアニメ映画「一つの花」を鑑賞しました。
古い内部の風景の写真がたくさん展示されていました

 続いて地元の語り部として小学校や中学校で話をしておられる堀保さん、木田冨喜二さん、若林修三さんがそれぞれ生活や食事、学校生活、つらい体験について語ってくれました。 防空頭巾を手にとってかぶり方を教えています

 その後は展示品の説明で、博物館の中野さんから防空ずきんや軍服、四日市にもたくさん落ちてきた焼夷弾の実物、焼け溶けたガラスの塊やお金の塊、防空後のジオラマ(模型)、焼け野原となった終戦直後の四日市の航空写真について実物を手に取りながらわかりやすい説明があり、みんなも実物に触れながら聞き入っていました。

  最後は婦人会の皆さんが朝早くから準備してきた戦時中の食べ物「すいとん(汁だんご)」の試食です。できるだけ当時のものに再現した「戦時すいとん」(だしはなく、薄い塩味で野菜はサツマイモの茎だけ)と現在のだしをとってたっぷりの野菜を入れ、上質の小麦粉で作った「現代すいとん」とを食べ比べてもらいました。

 家庭ではなかなか体験できない中身の濃いバラエティに富んだ講座に、子供たちも印象が深かった様子で、最後にアンケート用紙に感想文を書いていました


((2008年8月4日社協広報部が取材しました)
焼夷弾の一部。丸い鉄板の上に、燃えやすい油が入った手前の鉄の筒が何十本も束ねて組立てられていた
語り部としてお話される木田さん 焼夷弾の一部
丸い鉄の円盤の上に、燃えやすい
油が入った下の筒が何十本も束ねて
全体を丸い爆弾に組み立てられていた
すいとんの試食
「やっぱり今のほうがおいしい」
との正直な声



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