采女城跡保存会と内部地区社協が共催する今年の「歴史を訪ねるバスツアー」は、3月19日(水)参加者41名が滋賀県日野市の中世城跡「佐久良城址「と国宝「彦根城」を訪れました。 佐久良城址は、地元の資料によると室町時代一帯を領していた小倉氏の築城で、創築は文明年間(1469~86)頃、永禄末期(1570年前後)には廃城となったものらしい。 城跡は 日野市佐久良の丘陵に東西約250m、南北約160mの範囲に造られ、中世城郭の遺構がよく残されています。 本丸にあたる主郭は東西約54m、南北約45mで、その周囲を高さ約4mの土塁が取り囲んでいます。 周囲には堀切という空堀の跡や竪掘、虎口、帯郭等の遺構がよく残っていて、采女城跡と比べて規模の大きさに驚かされました。 城跡はヒノキ(植林されたものと思われる)とツバキやサカキ等の常緑樹が茂って薄暗く、全体の整備状況も散策道と案内の表示板が設置されているだけで、采女城跡のように定期的に手入れがされているようには見受けられませんでした。 午後から訪れた彦根城は、堀や郭の遺構がよく残り、国宝の天主や重文の天秤櫓など400年前の姿を今にとどめています。徳川時代を通じて260年間、国替えや城攻めもなく井伊家30万石の領地となった天下の名城でしたが、残念ながら午後から降り出した雨の中駆け足の見学となってしまいました。
(2008年3月19日采女城跡保存会から情報提供がありました) ページトップ 前のページに戻る |