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一人暮らしのお年寄りに「あったか訪問」
はぎご飯の具・・・えだまめ
10年以上にわたって続けられている内部地区内の一人暮らし・寝たきりのお年寄りに手作り弁当を届ける「あったか訪問」、今年度の第1回目が10月28日に行われました。
わらび饅頭のかわを作っています
お弁当の訪問配達は平成8年からで今年で11年目を迎えています。弁当を作るのはボランティアグループ「虹の会」(代表田中英子さん、会員44名)のメンバーで、数年前から内部中学校の生徒の皆さんが加わっています。お弁当の配達は各地区の民生委員の皆さんが行い、各家庭を訪問して話をしながら手渡します。

210個のサトイモの皮むきは大変 前もって民生委員が1軒ずつ訪問して希望を聞いたところ、今年度のお弁当は176人分。これだけの数を、できるだけ地元の物産を使って、お年寄りの口に合うよう手作りするのは大変な作業です。献立は料理教室の岡田忍先生のアドバイスを受けながら案をつくり、事前に調理して試食しました。冷めてもおいしいか、固くならないか、喉に詰まらせることはないだろうか等、みんなで検討して最終的に献立を決めました。

サンマの柚香焼の下ごしらえ
今回の献立は
 ① サンマの柚香焼き
 ② バナナのてんぷら、サツマイモとリンゴのマヨサラダ
 ③ 野菜煮(切干し大根、人参、里芋、ブロッコリー)
 ④ 萩ご飯
 ⑤ みぞれ寒、わらび饅頭

野菜の煮物今回担当する会員の方は数日前から材料を買いそろえ、枝豆など自前の材料も持ち寄って、27日には10名が集まり下ごしらえにほぼ1日かかりました。 28日は内部中の生徒(福祉部の女子7名、男子3名)・先生(2名)も参加して総勢30名を超すスタッフが朝から調理に取り掛かり、ようやく昼過ぎに盛り付けが終わりました。見るからにおいしそうな和菓子
参加した生徒に感想を聞いたところ、「初めての経験でたのしい」「卵焼きが上手」「リンゴのスライス切りがすごく早く機械みたい」「切干し大根の盛り付けが難しかった」など、家ではなかなかやっていない貴重な経験だったようでした。また今回の弁当には内部中の生徒が描いた絵てがみを一枚ずつつけました。14時過ぎから民生委員の皆さんが配達を始め、多いところでは16軒も訪問して手渡しました。

絵手紙を添えたお弁当
この「あったか訪問」は昭和60年頃婦人会活動の一つとして地区市民センターでおこなう食事会の形でスタートしましたが、対象者が増えてきたことから平成8年に従来の活動参加者に加えて一般からも参加者を募集してボランティアグループ「虹の会」を発足させ、内部地区社会福祉協議会(福祉部)の活動として手作り弁当の訪問配達を行ってきています。このあと12月、2月にも行う計画となっています。

四日市市では常盤地区と水沢地区で同様の取り組みがなされています。内部は最も早くから取り組んでいて年に3回もやっているなど、ボランティアの方々の負担は大きいのもがありますが、地域のつながりを深める大変有意義な活動であり長く続けていっていただきたいものです。 なお、「虹の会」では「あったか訪問」のほかに、社会福祉法人永甲会「うねめの里」に週2回有志の会員が出向き、入居者のお世話をしたり話し相手となるといった活動も続けています。

こんなにきれいに仕上がりました 手際よく調理する
「虹の会」のメンバー
サンマの切り身を焼き皿にそろえる
内部中の生徒
盛り付けはみんなで


(社協広報部が取材しました)





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